天井のたかい広々としたハウスには毎日、朝の光が燦燦と降り注いできます。大人でも子供でも目の高さでいちごを摘んでもらえるよう手作りの棚をこしらえました。

手作りの棚には手作りの培土。大豆かすや魚の粉末・米糠などの有機分をたっぷり含んだ土に、 乳酸菌・納豆菌・酵母菌・光合成細菌などの微生物を、自家発酵させてブレンドしています。

このハウスは、単に「いちごを育てる／買う」だけの場所ではありません。私たちとみなさんが 『様々な「やってみたい」を実現する場所』として捉えなおして、様々な活動を行なっています。
たとえば…

美術館でやるだけが展覧会ではないはずです。ハウス内に植物と彫刻が同居する空間はどうでしょうか。農園での写真展はどんな発見が生まれるでしょうか。

音楽イベントもライブハウスだけのものではありません。いちごの香りや白い花に生演奏のBGM、そんな空間でいちご狩りを楽しめたら、最高ですよね。

いま「消費する楽しみ」はいくらでもあるような気がしますが、「生産する楽しみ」はどうでしょう。おいしいいちごを味わうのはもちろんですが「植える・育てる・摘み取る・なにかをする…」という「生みだす楽しみ」もみなさんといっしょに味わいたいのです。これがきっとあたらしい楽しみの方法になると私たちは思っています。